こういった疑問にお答えします。
- 授業動画を作成する手法は4つある
- 授業動画の作成方法(撮影・編集・配信)の解説
- 授業動画が無料で見られるサービス・アプリの紹介
- 授業動画を配信・使用する時は著作権に要注意
2020年に新型コロナウイルス対応で、授業動画を自力で100本以上制作・配信し、子どもや保護者の方々から好評だった経験をもとに記事を書きました。
動画配信と聞くと、「業者に発注しないとできない」「お金がかかる」と言う人もいますが、授業動画は自力でカンタンに作成することができますよ。
今後、学校や塾などで授業動画を配信する予定の人は、本記事を参考にチャレンジしてみてください!
オンライン授業動画を作成する手法は4つ
授業動画をつくる主な手法は以下の4つです。
- カメラ&動画編集
- パワーポイント
- iPad、iPhoneのアプリ(lecta、GoodNotes 5など)
- 企業提供の学習システム(schooltakt、ThinkBoardなど)
それぞれのメリット、デメリットを表にまとめてみました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
カメラ&動画編集 |
|
|
パワーポイント |
|
|
iPhone/iPad アプリ |
|
|
学習システム |
|
|
この中で私がおすすめ&本記事で紹介するのは、「カメラ&動画編集ソフトで作成」する方法です。
その理由は、黒板の文字はもちろん、授業を行う先生の顔や動き、風景など、映したいものを自由に撮影できてあらゆる授業の動画を作成できるから。
>> 授業動画をパワーポイントで作成する方法は?先生の顔も表示できる!
>> 授業動画を作成できるiPad/iPhoneアプリと作り方を紹介!
オンライン授業動画を作成する方法
本記事では、授業動画を「カメラ&動画編集ソフトで作成」する方法をまとめました。
具体的な流れは以下のとおりです。
- 授業動画の内容&制作スケジュールの決定
- 撮影機材の用意
- 授業動画の撮影
- 授業動画の編集
- 授業動画の配信(生配信の場合は3と同時)
1つずつくわしく説明していきます。
①授業動画の内容&制作スケジュールの決定
まずは、授業動画を作成するにあたり、動画の内容と制作スケジュールを決定します。
具体的には、最初に以下のようなことを決める必要があるでしょう。
- 動画の配信スケジュール
- 動画の撮影スケジュール
- 出演者
- 撮影者
- 授業内容
- 配信対象者
- 撮影する場所
- 授業のタイトル
- 配信形式(録画で配信or生配信) など
先生が”動画ではどのように授業を行えばわかりやすいか”という目線で授業内容を考えておくと、後の撮影がスムーズに進められます。
②撮影機材の用意
撮影機材は、極端に言えば「スマートフォン(iPadでも可)」さえあればOKです。
動画の撮影、編集、配信が全てスマートフォン1つで行えます。
ただし、よりクオリティの高い動画を作りた人は、
- 一眼レフのカメラ(生配信の場合はwebカメラでも可)
- 授業用の資料
- 三脚
- マイク
- 編集用のPC
なども揃えておくと良いでしょう。
以下の記事でオススメの撮影機材を紹介していますので、よければ参考にしてください。
>> 【学校・授業の動画撮影】シーン別の撮影方法とおすすめ撮影機材を紹介
③授業動画の撮影
授業動画のクオリティは、動画をどのように撮影するかで決まると言っても過言ではありません。
動画を実際に撮影するときは、以下のようなポイントに気をつけましょう。
- 撮影前に必ずリハーサルを行う
- 話し手の「声」「動き」「文字」がわかるように撮影する
- 三脚での撮影と手持ち撮影を使い分ける
- 学生が楽しく学べる動画作成を心がける
基本的なことばかりですが、これらのことに注意した動画とそうでない動画とでは出来栄えに大きな差が出ます。
動画撮影の流れや撮影時の注意点は以下の記事で詳しく解説していますので、興味があればチェックしてみてください。
>> 【学校・授業の動画撮影】シーン別の撮影方法とおすすめ撮影機材を紹介
④動画編集ソフトで授業動画を編集
YouTubeなどの「録画した動画をアップする」サービスで配信を行う場合は、撮影後は動画編集ソフトで編集を行いましょう。
※生配信をする予定の人は、⑤動画配信サービスで授業動画を配信に進んでください。
使用する動画編集ソフトは、基本的には「iMovei」などの無料ソフトで問題ありません。
無料ソフトでも以下のような編集が可能です。
- 不要なシーンをカットする
- 複数の動画をつなげる
- 音量を調節する
- 文字を入れる
- 一部にズームする など
また、今後は5Gが浸透するなど、動画への需要はさらに高まってきます。
この機会に他校と動画で差をつけたい人は、より機能の多い有料ソフトを買うのもアリです。
オススメの動画編集ソフトや動画編集時のポイントは、以下の記事で詳しくまとめていますのでよければチェックしてください。
⑤動画配信サービスで授業動画を配信
動画配信サービスは2種類存在する
動画配信サービスには「ライブ型」と「録画型」の2つがあります。
具体的には、以下のサービスが有名です。
- Zoom(ライブ)
- Skype(ライブ)
- Google Meet(ライブ)
- Microsoft Team(ライブ)
- Slack(ライブ)
- YouTube(ライブ・録画)
- Vimeo(録画)
大切なのは、授業内容にあった動画配信サービスを選ぶこと。
どのサービスを選ぶかによって、授業のしやすさはかなり変わってくるはずですよ。
各サービスの特徴は以下の記事で詳しく紹介していますので、サービス選びの参考にしてください。
>> オンライン授業のやり方:動画配信の方法と配信サービス7選を紹介!
動画配信サービスの使用方法
授業動画を配信するサービスが決まったら、それぞれのサービスの手順に沿って動画を配信しましょう。
YouTubeとZoomについては、以下の記事で配信方法をまとめていますので、参考にしてください。
>> オンライン授業をYouTube配信する方法を解説!動画の作り方も
>> オンライン授業をZoomで行う方法を解説!料金、便利な設定も紹介
授業動画を配信する時は著作権や学生の環境に要注意
授業動画を配信する時は、以下の3点に注意しましょう。
- 教材や音楽などの著作権
- 生徒と保護者の個人情報(動画に映る場合)
- 生徒のネット環境
各注意事項については以下の記事でより詳しくまとめていますので、気になる人はチェックしてみてください。
>> 学校&授業動画の配信では「著作権」や「個人情報」などに注意すべし
授業動画が無料で見られる動画配信サービス・アプリの紹介
授業動画が無料で見られる動画配信サービスやアプリも多数存在します。
幼児・小学生・中学生・高校生向けのサービス&アプリについては、以下のサイトが詳しくまとめていますので参考にしてください。
>> 無料オンライン授業動画32選!小学生,中学生,高校生向けのサイトをご紹介
また、東京大学をはじめとする、世界の一流大学の講義が聞けるオンライン授業のサービスもあるようです。
詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。
>> おうち時間に無料でスキルアップできる!一流大学のオンライン授業を配信するおすすめサービスをご紹介!
まとめ
本記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- オンライン授業動画を作成する手法は4つある
- オンライン授業動画は企画→撮影→編集→配信の順で作成しよう
- 授業動画が無料で見られるサービスは幼児〜大学生向けまで多数ある
- 授業動画を配信する時は著作権と学生のネット環境に要注意
これからのアフターコロナと呼ばれる時代には、5Gも浸透し、あらゆる分野で動画の需要が高まることはほぼ間違いないでしょう。
授業動画は一度流れを覚えてしまえば誰でもカンタンに作成できますので、この機会にぜひオンライン授業にチャレンジしてみてください!
コメント