こういった疑問にお答えします。
- 授業を動画配信するメリットとデメリットまとめ
- 授業を動画配信する時の方法と流れ
- 授業用にオススメの動画配信サービス7選
- 授業を動画配信する時は「著作権」に注意が必要
2020年のコロナウイルス感染拡大の影響で、100本以上の授業動画を作成・配信した経験を元に記事を書きました。
動画配信型の授業には2種類ある
動画配信を行うオンライン授業には、以下の2つの種類があります。
- 教師と学生がお互いの顔を見ながら生中継で授業を行う「ライブ型」
- 事前に教師が撮影した授業動画を学生に配信する「録画型」
「ライブ型」はZoomやSkype、「録画型」はYouTubeなどがサービスとして有名です。
それぞれで長所・短所が違うため、動画配信する時は授業内容によってどのサービスを利用するか検討する必要があります。
授業を動画配信するメリット・デメリット
授業を動画配信するメリットとデメリットをサクッと紹介します。
授業を動画配信するメリット
授業を動画配信するメリットは以下の通りです。
- 場所を問わずに遠隔で授業ができる
- (録画型の場合)好きな時間に授業が受けられる
- わからなかったポイントを何度でも見返せる
授業を動画配信するデメリット
授業を動画配信するデメリットは以下の通りです。
- 学生の通信負荷が大きい
→1時間あたりZoomで約300MB、YouTubeで約1GBの通信料がかかる - 実験などの一部の授業が実施しにくい
- 先生が学生の学習の進み具合を把握しにくい
- 先生がオンライン授業に不慣れだと授業のクオリティが下がる
授業を動画配信する方法
授業を動画配信する具体的な流れは以下の通りです。
- 利用する動画配信サービスを決める
- 撮影の準備
- 授業動画を作成(録画型配信のみ)
- 動画配信サービスで授業を配信
1つずつサクッと解説していきます。
①利用する動画配信サービスを決める
まずは、授業をどの動画配信サービスで配信するかを決めましょう。
代表的な動画配信サービスは以下の通り。
※以下のツールは全て動画を学生に限定して公開できます。
- YouTube
→気軽に授業を録画配信したい人にオススメ - Vimeo
→コストがかかっても動画がより外部に漏れにくいように録画配信したい人にオススメ - Zoom
→気軽に授業をライブ配信したい人にオススメ - Skype
→時間制限を気にせず授業をライブ配信したい人にオススメ - Google meet
→Googleサービスをよく使う人にオススメ(Google内の他サービスと連携しやすい) - Microsoft team
→Officeをよく使う人にオススメ(WordやExcelなどを会議で共同編集できる) - Slack
→テキストでのやり取りが多い人にオススメ(チャット機能が充実)
それぞれの無料版の特徴はこちらです。
配信形式 | 学生の アカウント作成 |
時間制限 | 参加or視聴 人数制限 |
ホワイトボード | チャット | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
YouTube | 録画& ライブ型 |
不要 |
なし | なし |
なし |
なし ※コメント欄はあり |
|
Vimeo |
録画型 |
不要 |
なし | なし | なし | なし ※コメント欄はあり |
無料プランの 容量は5GBまで |
Zoom |
ライブ型 |
不要 | 40分 | 100人 | あり | あり | |
Skype |
ライブ型 |
不要 | なし | 50人 | なし | あり | |
Google Meet |
ライブ型 |
不要 | 60分 | 100人 | なし | あり | |
Microsoft Team |
ライブ型 |
不要 | なし | 300人 | あり | あり | |
Slack |
ライブ型 |
必要 | なし | 2人 | なし | あり |
以上のように、ライブ型向きか録画型向きかはサービスによって様々です。
1つのサービスに絞る必要はなく、授業に合わせて複数サービスを併用しても良いでしょう。
②撮影の準備
次に、利用するサービスに合わせて撮影に必要なものを揃えましょう。
ライブ型の動画配信をする場合
ライブ型では最低限、「内蔵カメラ・マイク付きのパソコン」または「スマートフォン」が1台あれば動画を撮影・配信できます。
動画のクオリティをよりアップしたい人は、以下のものも追加で揃えると良いでしょう。
- 授業用の資料
→授業の内容を生徒によりわかりやすく伝えられる - WEBカメラ
→動画の画質をアップできる - マイク
→動画の音質をアップできる
録画型の動画配信をする場合
録画型では最低限、「スマートフォン」が1台あれば動画を撮影・配信できます。
授業や動画のクオリティをよりアップしたい人は、以下のものも追加で揃えると良いでしょう。
- 授業用の資料
→授業の内容を生徒によりわかりやすく伝えられる - 一眼カメラ
→動画の画質をアップできる - 三脚
→動画を綺麗に&楽に撮影できる - マイク
→動画の音質をアップできる - パソコン
→動画編集や動画の管理がしやすい
録画型配信を行う場合のオススメ機材は、以下の記事で詳しく紹介しています。
③【録画型の配信のみ】授業動画を作成
録画型の動画配信をする場合は、事前に授業動画を作成しておく必要があります。
授業動画を作成する流れは以下の通りです。
- 授業動画の内容&制作スケジュールの決定
- 撮影機材の用意
- 授業動画の撮影
- 授業動画の編集
動画の作り方はこちらの記事でより詳しく解説していますので、興味があればチェックしてください。
④動画配信サービスで授業を配信
準備ができたら、各サービスの手順に沿って動画配信を行いましょう。
Zoomを利用する場合
Zoomで動画を配信する手順は以下のとおりです。
- ホスト(主催者)としてZoomのアカウントを作成
↓ - Zoomのホームページからサインインを行う
↓ - ミーティングメニューから「新しいミーティングをスケジュールする」をクリック
↓ - 授業のタイトルや開催日時などを入力して「保存」をクリック
↓ - 参加用URLと招待状が表示されるため参加者にメールやLINEで共有
↓ - Zoomアプリをインストール
※ミーティングで使う機器にインストールください
↓ - 開始日時になったら、Zoomアプリを実行
↓ - ミーティングメニューから始めたいミーティングの「開始」をクリック
→ミーティングが開始される
Zoomでの配信手順は、以下の記事にてより詳細にまとめていますので参考にしてください。
>> オンライン授業をZoomで行う方法を解説!料金、便利な設定も紹介
YouTubeを利用する場合
YouTubeで動画を配信する手順は以下のとおりです。
- 学校のYouTubeアカウントにログイン
↓ - 画面右上のビデオマークから「動画をアップロード」をクリック
↓ - アップロードしたい動画を選択
↓ - 動画の詳細情報を入力(タイトル、説明文、サムネイル、公開範囲など)
↓ - 「公開」をクリック
→動画のアップロード処理が100%になり次第完了
YouTubeでの配信手順は、以下の記事にてより詳細にまとめていますので参考にしてください。
>> オンライン授業をYouTube配信する方法を解説!動画の作り方も
その他サービスを利用する場合
各サービスの利用手順は、以下のリンクを参考にしてください。
- Vimeo:Vimeoへ動画をアップロードする方法紹介 – Filmora
- Skype:ビデオ通話をかける | Skypeの使い方 – スカイプらぼ
- Google Meet:簡単!パソコンでスマホで! Google Meet を開始するための方法とは
- Microsoft Team:Microsoft Teams で会議を開催する | Microsoft 365 検証の館
- Slack:Slack で通話する | Slack
授業を動画配信するときは著作権などに要注意!
授業動画を配信する時は、以下の3点に注意が必要です。
- 教材や音楽などの著作権
- 生徒と保護者の個人情報(動画に映る場合)
- 生徒のネット環境
それぞれの注意事項については以下の記事でより詳しくまとめていますので、気になる人はどうぞ。
>> 学校&授業動画の配信では「著作権」や「個人情報」などに注意すべし
授業が無料視聴できる動画配信サービス・アプリの紹介【小学校、高校、大学など】
授業動画が無料で見られる動画配信サービスやアプリも多数存在します。
幼児・小学生・中学生・高校生向けのサービス&アプリは、以下のサイトが詳しくまとめてくれていますので参考にしてください。
>> 無料オンライン授業動画32選!小学生,中学生,高校生向けのサイトをご紹介
また、東京大学をはじめとする、世界の一流大学の講義が聞けるオンライン授業のサービスもあります。
気になる人は以下の記事をチェックしてみてください。
>> おうち時間に無料でスキルアップできる!一流大学のオンライン授業を配信するおすすめサービスをご紹介!
まとめ
本記事では、学校の授業動画を配信する方法とオススメの動画配信サービスを紹介しました。
以下、内容のまとめです。
- 授業の動画配信には「生配信型」と「録画型」がある
- 動画配信型の授業は時間・場所を問わずに実施できるメリットがある
- 動画配信サービスには様々なものがあり、配信形式や時間・人数制限などが違う
- 実際に動画配信する時は著作権に気をつけよう
動画配信サービスは数多くありますが、授業の内容にあったサービスを選んで利用することが大切です。
2020年の新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、オンライン授業は私たちの身近な存在となりつつあります。
撮影や動画配信システムの設定など、先生はやることがたくさんあって大変ですが、本記事を参考にぜひチャレンジしてみてくださいね。
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