こういった疑問にお答えします。
- Panasonicの「Lumix DC-GH5」ってどんなカメラ?
- GH5とGH5II・GH5S・GH5Mの比較
- GH5を買って良かった点とイマイチだった点まとめ
- 動画撮影にオススメの一眼カメラ3選
- 私は教育サービス系の企業で動画制作やディレクション、YouTube運用を担当しています。
- 今まで多数の動画をGH5で撮影&制作した経験をもとに本記事を書きました。
Panasonic Lumix DC-GH5は、動画撮影機能が充実していることからYouTuberにも愛用者が多いミラーレス一眼です。
カメラ初心者にもわかりやすくその魅力を解説していきますので、カメラの購入に迷っている人はぜひ本記事を参考にしてください。
Panasonic Lumix DC-GH5ってどんなカメラ?特徴は?
GH5は、Panasonicが約14万円の価格で販売するミラーレス一眼です。
写真撮影はもちろん、他機種に比べて動画撮影の機能が充実していることから、YouTuberなどのプロの動画クリエイターにも愛用者が多いことで知られています。
また、世界で初めて4K/60pの記録を可能にしたモデルとしても注目を集めました。
GH5の主な仕様は以下の通りです。
タイプ | ミラーレス |
---|---|
レンズマウント | マイクロフォーサーズマウント |
本体重量 | 645g |
カメラ有効画素数 | 2033万画素 |
総画素数 | 2177万画素 |
撮影感度 | [標準]ISO200〜25600、[拡張]ISO100 |
シャッタースピード | 1/16000~60秒 |
連写撮影 | 約12コマ/秒(AFS/MF時)、約9コマ/秒(AFF/AFC時) |
記録メディア | SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード |
スロット | ダブルスロット(SDカード×2) |
※仕様をより詳しく知りたい人は、こちらの公式ページをご覧ください。
GH5で撮影された作例
GH5で撮影された作品をYouTubeからいくつかまとめてみました。
どうですか?
GH5で撮影した映像、めっちゃキレイですよね。
GH5とGH5II・GH5S・GH5Mの比較
実は、Panasonicの販売シリーズには、GH5の他に、GH5II、GH5S、GH5Mと名称の似たモデルが存在します。
それぞれの機種について、GH5との主な違いは以下の通り。
※2021年8月時点の情報です。
GH5 | GH5M | GH5S | GH5II | |
---|---|---|---|---|
タイプ | ミラーレス | ミラーレス | ミラーレス | ミラーレス |
価格 | 約14万円 | 約17万円 | 約22万円 | 約18万円 |
発売日 | 2017/3/23 | 2017/3/23 | 2018/1/25 | 2021/6/25 |
レンズ マウント |
マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ |
サイズ | 138.5 × 98.1 × 87.4 mm | 138.5 × 98.1 × 87.4 mm | 138.5 × 98.1 × 87.4 mm | 138.5 × 98.1 × 87.4 mm |
重量 (本体のみ) |
約645g | 約645g |
約580g |
約647g |
カメラ 有効画素数 |
2033万画素 | 2033万画素 |
1028万画素 |
2033万画素 |
総画素数 | 2177万画素 | 2177万画素 | 1193万画素 | 2177万画素 |
動画機能 | FHD(1,920×1,080)60/50/30/25/24p 4K(3840×2160) 60/50/30/25/24p Cinema4K(4096×2160) 24p |
FHD(1,920×1,080)60/50/30/25/24p 4K(3840×2160) 60/50/30/25/24p Cinema4K(4096×2160) 24p |
FHD(1920×1080)60/50/30/25/24p 4K(3840×2160) 60/50/30/25/24p Cinema4K(4096×2160) 60/50/30/25/24p |
FHD(1920×1080)60/50/30/25/24p 4K(3840×2160) 60/50/30/25/24p Cinema4K(4096×2160) 60/50/30/25/24p |
撮影感度 |
[標準]ISO200~25600 |
[標準]ISO200~25600 |
[標準]ISO160~51200 |
[標準]ISO200~25600 |
シャッター スピード |
1/16000~60秒 |
1/16000~60秒 |
1/16000~60秒 |
電子:1/16000~1秒 |
連写撮影 | 約12コマ/秒(AFS/MF時) 約9コマ/秒(AFF/AFC時) |
約12コマ/秒(AFS/MF時) 約9コマ/秒(AFF/AFC時) |
H-ES12060使用時 14bit:約11(AFS/MF)約7(AFF/AFC)コマ/秒 12bit:約12(AFS/MF)約8(AFF/AFC)コマ/秒 |
メカシャッター/電子先幕時: 約12(AFS/MF)約9(AFC)コマ/秒 電子シャッター時: 約12(AFS/MF)約7(AFC)コマ/秒 |
記録 メディア |
SDカード SDHCカード SDXCカード |
SDカード SDHCカード SDXCカード |
SDカード SDHCカード SDXCカード |
SDカード SDHCカード SDXCカード |
スロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット |
連続動画 撮影時間 |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
特徴 |
|
GH5の本体ボディに ズームレンズが付属したセット |
|
|
GH5 IIとGH5Sは、GH5と全く性能の違う別機種です。
一方、GH5MはGH5本体ボディにズームレンズが付属したセットの名称で、本体の性能は同じですので購入時には気をつけてくださいね。
コスパを求めるのであればGH5かGH5Mを、撮る映像のクオリティを求めるのであればGH5SかGH5 IIがおすすめです。
参考までに、GH5SとGH5 IIの作例も貼っておきます。
違いが分かりましたでしょうか?
【使用レビュー】GH5を買って良かった点
それでは、私がGH5を買って良かった!と思った点を紹介していきます。
具体的には以下の通りです。
- 世界初の4K60fps撮影→激しい動きの被写体&スローモーションもばっちり
- 世界初の4:2:2 10BIT 4K/30fps撮影→繊細な色表現が可能に
- 1ファイル30分以上の連続撮影ができる
- 液晶モニターがフリーアングルで自撮りもOK
- ボディ内に手ブレ補正を搭載
- 防塵防滴耐性がありハードな環境でも使用できる
- スマホやタブレットにすぐに写真を転送できる
1つずつサクッと紹介していきますね。
世界初の4K60fps撮影→激しい動きの被写体&スローモーションもばっちり
GH5は世界で初めて4K60fpsでの撮影を可能にしたカメラです。
※fps(フレームレート)とは、1秒間の動画で見せる静止画の枚数のこと。
例えば、30fpsの動画を2倍スローにすると15fpsとなり動きが不自然ですが、60fpsなら2倍スローにしても30fpsなので自然な動きを維持できます。
また、激しい動きの被写体を撮る場合に、30fpsよりも滑らかな動画を撮影できるメリットもありますよ。
世界初の4:2:2 10BIT 4K/30fps撮影→繊細な色表現が可能に
GH5のもう一つの世界初は、4:2:2 10BITでの撮影を可能にした点です。
他機種でよく見る4:2:0 8BITに比べて、10BITは2倍の色情報を持っています。
そのため、カラーグレーディングなど撮影した動画の色調整を行う時には繊細な色表現が可能となり、高いクオリティの動画を作成できるのです。
1ファイル30分以上の連続撮影ができる
GH5は、1ファイルにつき時間無制限で動画撮影が行えます。
他機種では1ファイル29分59秒までしか撮影できないモデルが非常に多いです。
長時間の撮影を行う時に、時間を気にせず撮影が続けられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
液晶モニターがフリーアングルで自撮りもOK
GH5の液晶モニターは角度を自由に細かく調節できます。
頭上や足元などのファインダーを覗き込めない位置での撮影でも、液晶の角度を変えれば撮影中の映像をいつでも確認可能です。
液晶を180度反転して自撮りもできるという、YouTuberにとって大事なポイントもおさえています。
ボディ内に手ブレ補正を搭載
GH5は、レンズ内ではなくボディ内に手ブレ補正を搭載しています。
つまり、通常は手ブレでガタガタの映像になりがちな手撮りでも、非常に滑らかな映像を撮影することができるのです。
三脚やジンバルを使いこなせないカメラ初心者にも易しい仕様となっています。
防塵防滴耐性がありハードな環境でも使用できる
GH5は防塵防滴耐性がある上に、マイナス10℃までの寒冷地でも撮影できる設計となっています。
フレームにもマグネシウム合金という耐久性のある素材を使っているため、どんな過酷なフィールドでも安心です。
ちなみに、推奨仕様温度としては暑さの上限は40℃までOK。無敵ですね……。
スマホやタブレットにすぐに写真を転送できる
こちらはもはや必須の機能と言えそうですが、BluetoothとWi-Fiを使えば、GH5からスマホやタブレットに写真をすぐに転送できます。
撮った写真をすぐにSNSにアップしたり、友達に送ったりするのに便利な機能です。
【使用レビュー】GH5を買ってイマイチだった点
反対に、GH5を買ってイマイチだと思った点は以下の通りです。
- 純正バッテリーの持ちが良くない
- 暗闇での撮影ではノイズがキツい
- 他機種のカメラよりややボケ量が劣る
こちらも1つずつ解説していきますね。
純正バッテリーの持ちが良くない
GH5は純正バッテリーの持ちがあまりよくありません。
4K30fpsで撮影していて、持つのは約2時間程度です。
かなりこまめな充電が必要になるので、充電できない環境で長時間撮影する人はバッテリーを複数持ち歩くのが必須となります。
他機種よりも暗闇での撮影に弱い
GH5は、センサーサーズがフルサイズの他機種に比べると暗闇の撮影でノイズが出やすいです。
実は、GH5にはマイクロフォーサーズというサイズが小さめのセンサーが搭載されています。
GH5がいかに高画質な映像が撮れると言えども、暗闇での撮影が多い人はフルサイズの他機種を買った方が良いでしょう。
他機種よりもややボケ量が劣る
GH5は、フルサイズの他機種よりボケ量においても劣ります。
こちらもセンサーサイズの違いによる差の一つですので、とにかくぼかしたい!という人にはGH5は向いていないでしょう。
GH5を使う時にあると便利な付属品
GH5を使う時に必要orあると便利な付属品を紹介します。
SDメモリーカード
GH5本体にはメモリーカードが付属していないので、使用前には必ず購入しておきましょう。
GH5にはSDカード、SDHCカード、SDXCカードI、SDXCカードIIが使えますが、オススメしたいのは「SDXCカード II」です。
それぞれ容量とデータの書き込み速度が違うのですが、GH5で4K動画を撮る場合は最も速度の速いSDXCカードのIIでないと追いつきません。
ACアダプター&DCカプラー
GH5を使う時にあると便利なのが、こちらのACアダプターとDCカプラーのセットです。
これらは充電が持たないというGH5の弱点を補うアイテムで、コンセントがあれば電源から直接GH5に電気を供給できます。
そのため、撮影時間が長時間になってもバッテリーの心配をしなくて良いのです。
オススメ!動画撮影が得意な一眼カメラ3選
GH5と同じく、動画撮影に適した一眼カメラを3つ紹介します。
SONY α7 III
SONYのα7 IIIは、動画撮影用の一眼カメラとしてGH5と並ぶ人気のフルサイズミラーレスです。
お値段はGH5と同じく約20万円ほどですが、4K60p撮影ができない、本体だけでは自撮りができないなど劣る点も見られます。
その一方で、暗闇での撮影パフォーマンスやオートフォーカスの早さ、ボケ量などは圧巻のモデルですよ。
Canon EOS Kiss X10
Canon EOS Kiss X10は本体のコンパクトさ、軽さ、価格の安さが特長的な一眼レフカメラ。
例えばGH5の重量は645gですが、Kiss X10は449gしかありません。
価格も8〜9万円とお手頃なため、持ち運びのしやすさを重視する人にはオススメのモデルです。
SONY α6600
SONY α6600は0.02秒という驚異のオートフォーカスの速度を実現したミラーレス一眼。
人気のフルサイズセンサーではなくAPS-Cサイズのイメージセンサーを使用していますが、その分小型・軽量のモデルとなっています。
15〜16万円の価格でボディ内手ブレ補正もついていて、バッテリーの持ちも良いというバランスの良さが魅力です。
まとめ
本記事では、Panasonic Lumix DC-GH5の特徴と使用レビューを紹介しました。
内容をまとめると、GH5はこんな人にオススメのカメラです。
- これから本格的に動画撮影を始めたい人
- クオリティの高い動画と写真を1台で撮影したい人
- 1ファイルで長時間続けて動画撮影したい人
- 映像の色表現にこだわりたい人
GH5は「動画最高峰のカメラ」とも言われるほど、プロの動画クリエイターからも人気の高いカメラです。
高画質な映像はもちろん、長時間の連続撮影やスローモーションにも対応するなど、かゆい所にも手が届く仕様になっています。
これから本格的に動画撮影を始める予定の人は、心強い相棒として、ぜひGH5を導入してみてください!
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