特徴や使い心地、他のマイクとの違いが知りたいな。
こういった疑問にお答えします。
- TASCAMのピンマイクレコーダー「DR-10L」の特徴
- DR-10Lを買って良かった点とイマイチだった点まとめ
- 他のピンマイクとの性能比較
- 動画撮影にオススメのピンマイク3選
普段からDR-10Lを使って動画を作成している経験を元に記事を書きました。
TASCAMのDR-10Lは、多くの動画制作者やYouTuberが愛用する人気のピンマイクレコーダーです。
本記事では、収録で役立つDR-10Lの多彩な機能や、他のピンマイクとの違いなどを紹介します。
動画撮影用のピンマイクを探している人は、ぜひ本記事を参考にしてください!
TASCAM DR-10Lの特徴は?
TASCAM DR-10Lは、約15,000円〜20,000円で購入できる人気のピンマイクレコーダーです。
その名の通りDR-10Lではピンマイクとレコーダーがセットになっているため、これ1台があればすぐに音声収録ができてしまいます。
そんなDR-10Lのくわしい仕様は以下の通り。
指向性 | 無指向性 |
---|---|
色展開 | ブラック、ホワイト(生産終了) |
本体重量 | 63g(電池含む) |
マイクゲイン調整 | ○ |
ミュート | × |
モニタリング | ○ |
サイズ | レコーダー:52(W) × 55.6(H) × 24.4(D) mm ケーブル:160cm |
インピーダンス | 33kΩ (Mic bias off)/ 2kΩ (Mic bias on) |
感度 | -42dBV/Pa |
最大SPL | 115dB SPL |
周波数特性 | 20Hz ~ 22kHz +1/-2dB (IN → PHONES) |
マイク端子 | 3.5mm(1/8″) 3極(TRS)ミニジャック スクリューロック付き |
電源 | 単4形電池1本(8〜15.5時間持続)、USBバスパワー |
記録メディア | microSDカード、microSDHCカード |
付属品 | ピンマイク、ウィンドスクリーン、クリップ、 USBケーブル(A type-micro B type)、microSDカード、 ベルト用クリップ、収納ケース、単4形電池1本 |
備考 | 収録機能が多数 (リミッター、ローカットフィルター、デュアル録音など) |
※仕様をより詳しく知りたい人は、こちらの公式ページをご覧ください。
【購入レビュー】DR-10Lを買って良かった点
それでは、私がTASCAM DR-10Lを買って良かった!と思った点を紹介していきます。
具体的には以下の通りです。
- 音質が良い
- 録音が失敗しにくい
- 収録に便利な機能が満載
- 収録に便利な付属品付き
- 収録中に目立ちにくいサイズ感
1つずつサクッと紹介していきますね。
音質が良い
DR-10Lにはピンマイクとレコーダーの両方がついていますが、たかがセット品のピンマイクと侮ることなかれ。
ノイズも少なくクリアな音を録音できる、かなりオススメのピンマイクです。
ピンマイクには、5,000円以下から数万円まで幅広い価格帯のものがありますが、それぞれ音質にも差があるもの。
約1.5万円で音質が良いマイクをレコーダー付きで購入できるDR-10Lは、かなりコスパが良いマイクだと思いました。
録音を失敗しにくい
DR-10Lには、初心者でも収録で録音を失敗しにくい工夫がたくさん詰まっています。
具体的には以下のとおりです。
- 録音ボタンが誤って停止しにくい
- レコーダーからマイクが抜けにくい
- 二重録音ができる
まず、レコーダーの横側にある録音ボタンはスライド式になっており、手で触れた時に誤って録音を停止するリスクが少ないです。
また、レコーダーのマイク端子にはスクリューロックもついています。
これがあれば、収録中に動いた時もマイクはレコーダーから抜けにくくなるので安心です。
さらにDR-10Lにはデュアル録音という機能があり、
通常の録音と入力レベルを低め(−6dB)に設定した録音を同時に行うことができます。
つまり、仮に通常の録音で音割れした部分があっても、もう一つの録音でカバーできるのです。
収録に便利な機能が満載
上記で解説したデュアル録音以外にも、DR-10Lには収録に便利な機能が数多く搭載されています。
具体的には以下のような機能です。
- マイクゲイン調整(L/ML/M/H/H+)
- ローカットフィルター
- リミッター
- オートレベル
- サンプリング周波数の設定(44.1kHz/48kHz)
- 量子化ビット数の設定(16bit/24bit)
- 録音ファイルタイプ設定(MONO/POLY)
- タイムトラックインクリメント
これらの機能を使えば、録音対象に合わせてのマイクゲイン(マイク入力の感度)調整や、
突発的に入力音が大きくなった時の音の歪み防止が可能となります。
収録に便利な付属品付き
DR-10Lは本体の良さもさることながら、以下のような収録に便利な付属品もついてきます。
- ウインドシールド
- マウントクリップ
- ベルト用クリップ
- USBケーブル
- microSDカート
- 単4電池
- ポーチ
特にウインドシールドは収録中に風が音に与える悪影響を防ぐもので、屋外で収録を行う人にとっては必需品です。
モデルによっては別途購入が必要な場合もありますが、DR-10Lには初めから付属しているというのがうれしいですよね。
収録中に目立ちにくいサイズ感
DR-10Lの長所として紹介したい最後のポイントは、レコーダーの「サイズ感」です。
たとえば、動画撮影でスマートフォンをレコーダーとして使用する場合、収録中の隠し方に気をつける必要があります。
服のポケットに入れてもはみ出すことがありますし、そんな姿を撮影されるのはカッコよくないですよね。
その点、DR-10Lのレコーダーはスマートフォンの約1/3ほどの大きさしかなく、サイズが小さいことで収録中に目立ちにくいメリットがあります。
上記で紹介したようにベルトなどに装着することもできますし、収録中に隠しやすいピンマイクレコーダーを探している人にはぴったりのモデルといえるでしょう。
【購入レビュー】DR-10Lを買ってイマイチだった点
反対に、DR-10Lを買ってイマイチだと思った点も解説します。
- 電源/録音ボタンが小さすぎて操作しにくい
- 機能を使いこなすため説明書を読み込む必要がある
こちらも1つずつ解説していきますね。
電源/録音ボタンが小さすぎて操作しにくい
DR-10Lはレコーダーのサイズが小さい分、側面にある電源/録音のスライド式ボタンが操作しにくいと感じることがあります。
ボタンをスライドしても、電源のON/OFFや録音の開始/停止がスムーズにいかないことも多いです。
何度か操作すれば無事に切り替えられるため個人的には特に気になりませんが、
ボタンが小さい機器に抵抗がある人は他のモデルを探した方が良いかもしれません。
機能を使いこなすため説明書を読み込む必要がある
DR-10Lには収録に役立つ機能が多い分、使いこなすのに時間がかかるという短所があります。
とはいえ、購入すれば機能の解説付きの説明書が同梱されていますので、それを読めば大体の使い方はすぐに理解できるはずです。
ただし、「機能がたくさんあっても邪魔なだけ」という人には不向きなモデルだと思いますので、そういった人は機能がシンプルなピンマイクを探すと良いでしょう。
他の有線ピンマイクとの性能比較表
有線ピンマイクはDR-10L以外にも多くのモデルが販売されています。
今回は、その中でも特に人気があるモデルの性能を比較してみました。
ぜひ有線ピンマイクを購入する時の参考にしてくださいね。
DR-10L | SmartLav+ | Lavalier GO | BY-M1 | ECM-C10 | AT9903 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ブランド | TASCAM | RODE | RODE | BOYA | SONY | audio-technica |
価格 | 約1.5〜2万円 | 約1万円 | 約1万円 | 約2千円 | 約5千円 | 約5千円 |
指向性 | 無指向性 | 無指向性 | 無指向性 | 無指向性 | 無指向性 | 無指向性 |
本体重量 | 63g | 6g | 30g | 21g | 10g | 1g |
周波数特性 | 20Hz-22kHz +1/−2dB | 20Hz-20KHz | 20Hz-20KHz | 65Hz-18kHz | 50-15kHz | 30Hz-18kHz |
出力端子 | 3.5mm TRS端子 | 3.5mm TRRS端子 | 3.5mm TRS端子 | 3.5mm TRRS端子 | 3.5mm L型TS端子 | マイク: 3.5mmL型TRS端子 パワーモジュール: 3.5mmL型TS端子 |
ケーブルの長さ | 1.6m | 1.5m | 1.2m | 6m | 1m | 1.2m |
カラー | ブラック | ブラック | ・ブラック ・ホワイト |
ブラック | シルバー | ブラック |
ゲイン調整 | ○ | × | × | × | × | × |
ミュート | × | × | × | × | × | × |
モニタリング | ○ | × | × | × | × | × |
備考 | 【付属品】 ・ウィンドシールド ・マウントクリップ ・USBケーブル ・microSDカード ・ベルト用クリップ ・単4電池 ・ポーチ |
【付属品】 ・ウィンドシールド ・マウントクリップ ・ポーチ |
【付属品】 ・ウィンドシールド ・マウントクリップ ・ポーチ |
【付属品】 ・ウィンドシールド ・マウントクリップ ・マジックテープ ・6.3mm変換アダプター ・LR44電池 ・ポーチ |
【付属品】 マウントクリップ 【給電方式】 プラグインパワー |
【付属品】 ・ウインドシールド ・パワーモジュール ・2wayホルダークリップ ・LR44電池 ・ポーチ |
買うモデルを迷う場合は、YouTubeなどで実際の音を確認してみてください。
DR-10L以外の人気ピンマイクについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にどうぞ。
オススメ!動画撮影が得意なピンマイク3選
ここからは、動画撮影用として特にオススメのピンマイク3つを紹介します。
BOYA BY-M1
BOYA BY-M1は、価格が安くてコスパの良いピンマイクを探している人におすすめのマイクです。
周囲の音が入りやすい屋外でも話し手の声をきっちり収録してくれる性能でありながら、なんと2,000円前後で気軽に購入できてしまいます。
実際の音は以下の動画を参考にしてください。
RODE SmartLav+
RODE SmartLav+は、長く安定して使える高音質のピンマイクを探している人におすすめのマイクです。
レコーダー以外にスマートフォンやタブレットに接続して使用することもできます。
価格は約1万円前後となりますが、その分低価格帯のマイクよりもクリアな音を録音できますよ。
また、実際の使用レビューや音については、以下の記事と動画を参考にしてください。
RODE Wireless Go
RODE Wireless Goは、ワイヤレスのピンマイクが欲しい人におすすめのマイクです。
ワイヤレスマイクには音声収録が不安定になる品質が悪いものもありますが、多くのYouTuberや動画関係者が使うこのモデルなら安心。
Wireless Goの実際の音は、以下の動画を参考にしてください。
さらに他のピンマイクについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
まとめ
本記事では、TASCAM DR-10Lの特徴と使用レビューを紹介しました。
内容をまとめると、DR-10Lはこんな人にオススメのマイクです。
- ピンマイクとレコーダーの両方を入手したい人
- 高音質なマイクが欲しい人
- 録音をぜったいに失敗したくない人
- 機能が豊富なレコーダーが欲しい人
実際に使ってみて、個人的にはDR-10Lは自信を持って人におすすめできるピンマイクレコーダーだと感じました。
これを買う前は収録中にちゃんと録音できているかヒヤヒヤしたものですが、そんな心配はもう要りません。
動画の音質にこだわりたい人は、ぜひDR-10Lを導入してみてください!
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