こういった疑問にお答えします。
- ベルボンのファミリー三脚「M47」とは?
- M47を実際に使ってみた感想
- ベルボンの三脚「M47」と「M45」の違い
今までにベルボンの三脚「M47」で多数の動画を撮影した経験を元に記事を書きました。
結論から言うと、ベルボンのM47は「安さ・軽さ・小ささ」と「動画撮影機能」が魅力の一台だと感じました。
本記事では、M47を実際に使った感想や詳しい仕様、長所・短所などを解説していきます。
購入を迷っている人はぜひ参考にしてください!
ベルボンのファミリー三脚「M47」とは?
「M47」とは、日本の有名三脚メーカー・Velbon(ベルボン)が発売している小型軽量三脚のこと。
詳しい仕様は以下の通りです。
価格 | 約4,000〜5,000円 |
---|---|
縮長 | 472mm |
全高 | 1550mm |
最低高 | 443mm |
本体重量 | 990g |
耐荷重量 | 推奨:1.5kg/最大:3kg |
雲台 | オイルフリュード |
脚段数 | 4段 |
脚ロック方式 | レバーロック |
クイックシュー | QB-32 |
水準器 | 丸型 |
付属品 | 専用ケース/スマートフォンホルダー |
※より詳しい仕様については公式サイトをご覧ください。
有名メーカーが開発した安心の品質に加えて、操作も簡単なエントリーモデルのため、カメラ初心者の初めての三脚としてもオススメのモデルですよ。
【評価レビュー】M47を買って良かった点
私がM47を購入して感じた魅力は以下の5点です。
- 持ち運びがしやすい(軽い・小さい)
- カメラの動きが滑らか
- 低価格ながら安定感がある
- クイックシューがある
- 水準器がある
- スマホ撮影が簡単
特に、「持ち運びのしやすさ」と「カメラの動きの滑らかさ」はM47の大きな長所と言えるでしょう。
それでは、1つずつサクッと解説していきます!
持ち運びがしやすい(軽い・小さい)
M47の大きな長所として、非常に持ち運びがしやすいという点があります。
というのも、M47は折り畳むと47cmまで縮まり、重さもたったの990gという驚きの軽さです。
その上、初めから本体の付属品として収納ケースがついていて、別でケースを用意する必要もありません。
カメラの動きが滑らか
M47のもう一つの大きな長所は、「カメラの動きが滑らか」という点です。
三脚にはハンドルの根元にカメラを動かす起点となる「雲台」という部位があり、雲台にはさまざまな種類が存在します。
その中でも、M47の雲台はオイルフリュード雲台といってカメラを水平・垂直方向に滑らかに動かせる雲台です。
低価格ながら安定感がある
M47はおよそ4,000〜5,000円という手頃な価格で手に入る雲台ですが、設置してみると撮影中の安定感が半端ないです。
実際に私が使用した時も、弱い風程度であれば屋外の撮影でも問題ありませんでした。
クイックシューがある
M47には撮影時に便利なクイックシューと水準器も備え付けられています。
クイックシューとは、手持ちと三脚での撮影を素早く切り替えたい時に役立つパーツのこと。
見た目は以下のようなパーツで、
ネジを回してカメラの下に取り付けておけば、そのまま手持ち撮影することもできますし、
雲台の上にワンタッチでカメラがつけ外しできるようにもなっています。
水準器がある
また、M47には水準器も三脚に備え付けられています。
水準器とは、三脚が水平に立っているかが一目でわかるツールのこと。
水平に撮影できていない映像は非常に見づらいですが、M47なら三脚に以下のようなパーツがついていて、
気泡が真ん中に来ている=三脚が水平ということがわかるようになっています。
水準器がついていない三脚の場合、カメラ側の水準器を見ながら三脚を調整したり別売りの水準器を買ったリスる必要があるためかなり面倒くさいです。
スマホ撮影が簡単
M47は本体単体での販売というより、スマートフォンホルダーとセット販売されているケースが多いです。
このセットを購入しておけば、いつでも手持ちのスマートフォンを三脚に装着して撮影することができます。
他の三脚ではスマートフォンを三脚に取り付けるためにホルダーを別途買う必要があったり、そもそもホルダーの販売が無いなんてことも。
【評価レビュー】M47を買ってイマイチだった点
反対に、私がM47を買ってイマイチだと思った点は以下の2つです。
- 細かい構図調整がしづらい
- やや安定性に欠けるという声もある
こちらも1つずつ解説していきます。
細かい構図調整がしづらい
M47はカメラを滑らかに動かしやすいオイルフリュード雲台であるため、3Way雲台のようにカメラの傾きを調整することができません。
※3Way雲台では以下のようにカメラを傾けることができます。
そのため、細かい構図調整を行いたい時は、オイルフリュード雲台では物足りない場面も出てくるでしょう。
M47はどのような撮影状況でもある程度対応できる三脚ですが、特に得意とするのはカメラを動かしながらの動画撮影です。
カメラを固定して撮影することが多い場合は、以下のような3Way雲台を持つ三脚の使用をオススメします。
やや安定性に欠けるという声もある
M47は、「撮影時の安定感に不安がある」という声を商品レビューなどで見かけることがあります。
M47は重量が990gと軽く、持ち運びに便利なことはM47の魅力として上記でも紹介しました。
しかしその一方で、重量が軽いゆえに、撮影中に強風や振動の影響を受けやすいというデメリットもあると思います。
ベルボンの三脚「M47」の評価まとめ
私はM47を実際に撮影で使用してみて、以下のようなシーンで特に使いやすい三脚だと感じました。
- 撮影のために長時間持ち歩く必要がある時
- パンやティルトで滑らかな映像を撮りたい時
買って良かった点の紹介でも触れましたが、M47はとにかくコンパクトさや軽さ、映像撮影用の雲台が大きな魅力です。
そのため撮影現場が遠い場合など、三脚を長時間持ち運ぶ際には負担が少なくて良い三脚だと思いました。
また、パンやティルトでカメラを振って撮影する場合、3Way三脚ではカメラの動きがぎこちなくガタガタした映像になりがちです。
しかし、M47はオイルフリュード雲台なので、カメラを振っても滑らかな映像を撮影できる点も大きな長所でしょう。
反対に、三脚を持ち運ぶ機会が少ない人やカメラを振って映像を撮影しない人は、M47を購入するメリットはあまりないかもしれません。
三脚で構図を固定して撮影することが多いのであれば、構図を細かく調整できる3Way雲台の三脚の方がむしろ使いやすいでしょう。
ベルボンの三脚「M47」「M45」「M43」の違い
ベルボンは、「M47」「M45」「M43」という似た名前のファミリー三脚を発売しています。
それぞれどんな違いがあるのかを、以下の表にまとめてみました。
M47 | M45 | M43 | |
---|---|---|---|
価格 | 約4,000〜5,000円 | 約3,500〜5,000円 | 約4,000〜5,000円 |
縮長 | 472mm | 472mm | 464mm |
全高 | 1550mm | 1550mm | 1560mm |
最低高 | 443mm | 446mm | 454mm |
本体重量 | 990g | 945kg | 880g |
耐荷重量 | 推奨:1.5kg 最大:3kg |
推奨:1.5kg 最大:3kg |
推奨:1.5kg 最大:3kg |
雲台 | オイルフリュード 雲台 |
3Way雲台 | 自由雲台 |
脚段数 | 4段 | 4段 | 4段 |
脚ロック方式 | レバーロック | レバーロック | レバーロック |
クイックシュー | QB-32 | QB-32 | QB-32 |
水準器 | 丸型 | 丸型 | 丸型 |
付属品 | 専用ケース スマートフォンホルダー |
専用ケース スマートフォンホルダー |
専用ケース スマートフォンホルダー |
それぞれの特徴は以下のまとめを参考にしてください。
- オイルフリュード雲台
- カメラを定速かつ滑らかな動きで上下・水平に動かせる
- 動画撮影向き
- 3Way雲台
- カメラを上下・水平・傾きの3方向で構図を調整できる
- 調整中の動きはぎこちない
- 素早い操作はできない
- 自由雲台
- カメラを制限なく自由な方向に動かせる
- 構図の細かい調整が難しい
- 素早い操作が得意
M47と他の三脚の比較
最後に、M47と同じ価格帯の人気ブランドモデルの特徴を以下の表で比較してみました。
三脚は撮影対象やシーンによって向き不向きがあるものです。
メインの撮影用途に合ったモデルをぜひ探してみてください。
M47 | GX-m 6400 | COMPACT Action | WT3540 | XZ-06 | |
---|---|---|---|---|---|
ブランド | ベルボン | スリック | マンフロット | Amazonベーシック | XXZU |
価格 | 約4,000〜5,000円 | 約4,500円 | 約5,000円 | 約3,000円 | 約2,500円 |
縮長 | 472mm | 485mm | 453mm | 620mm | 450mm |
全高 | 1550mm | 1570mm | 1550mm | 1580mm | 1250mm |
最低高 | 443mm | 465mm | 440mm | 605mm | 550mm |
本体重量 | 990g | 1330g | 1200g | 1230g | 650g |
耐荷重量 | 推奨:1.5kg 最大:3kg |
1.5kg | 1.5kg | 2.9kg | 1.5kg |
雲台 | オイルフリュード雲台 | 3Way雲台 | 3Way雲台 ※フォト/ムービーモード切替可 |
3Way雲台 | 3Way雲台 |
脚段数 | 4段 | 4段 | 5段 | 3段 | 3段 |
脚ロック方式 | レバーロック | レバーロック | レバーロック | レバーロック | レバーロック |
クイックシュー | 有 | 有 | 有 | 有 | 無 |
水準器 | 有 | 無 | 無 | 有 | 無 |
付属品 | 専用ケース スマートフォンホルダー |
専用ケース スマートフォンホルダー (※クイックシュー内蔵) |
専用ケース |
専用ケース |
専用ケース スマホ固定用クリップ スマホ用Bluetoothリモコン USBケーブル |
まとめ
本記事では、ベルボンの三脚「M47」の特徴や評価レビューをまとめました。
M47は以下のような特徴のある三脚です。
- 動画撮影向きのオイルフリュード雲台を備えている
- サイズが小さい&重量が990gと軽いため持ち運びやすいモデル
- 3Way雲台のようなカメラの傾き調整はできない
- 類似モデルのM45・M43とは雲台の種類が違う
M47はカメラ初心者にもオススメできる、操作が簡単でコスパの良い三脚です。
低価格で動画撮影に向いた三脚を探している人は、ぜひM47の導入を検討してみてください!
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